2015.03.23 夜 赤酢の熟成香漂うシャリがとにかく特徴的!@小判寿司 寿司 仙台市 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 横丁。表通りから横へ入った町筋という意味ですが、ただの地名ではなくノスタルジーの象徴ともいえるスポット。人の温かみを感じざるを得ません。 もちろん杜の都仙台にも例外ではない。「ブンヨコ」と呼ばれ、地元の人にも愛される時代感を強く感じる商店街。50を超える飲食店が軒を連ねるこの通りが「文化横丁」。大正13年に商店街の原型ができ、長い間仙台の人々の憩いの場として機能していたようです。 この文化横丁の賑やかさや親しみやすさに惹かれ、昭和38年に『小判寿司』が移転したのは先代の頃。修行店でねずみ小僧が小判を持っている絵にヒントを得て小判寿司と名付けたそうです。貧しいものにお金を配ったねずみ小僧。今では2代目の鞠古行雄が暖簾を守っておりますが、おいらのような若輩者にも小判のようなお寿司をふるまっていただけます。 せっかくなので、おまかせで。 最大の特徴がシャリ。地産地消のササニシキに1年以上寝かせたという赤酢は熟成香が強く漂う。しっかりした食感で三陸の地魚たちを受け止める土台として、かなりどっしりした印象。一粒一粒に存在感を感じます。その分口の温度でほどける緩めのにぎりだが、シャリが勝ってしまうシーンも幾度かは。 印象的なネタは3つ。 ・赤貝(閖上)とても強い閖上の赤貝。身の強さが閖上の復興を示してるようで感じるものがある。 ・うにこの米に死ぬほど合う!緩めに握られた米の間にウニが溶け込んでいく。間違いなくこれが一番。 ・さより綺麗。これだけ肉厚に切るサヨリも珍しい。白身で脂を感じるなんて中々経験できない。 ・まぐろ…ねっとりした食感で熟成感を感じる。やはり米が目立ちます。 ・天然ホタテ…繊維が崩れていく。天然らしい自然がうんだ甘みが堪らない。 ・中トロ…これはレベル高い。味に深みがあり過ぎて底が見えない! ・コハダ…酸味が強く、ビシッと締めてる。少し辛いくらい。 ・平目…弾力がぁ!結構後半で白身なんですねぇ。 ・海老…身が強い。 ・ぼたん海老、美しい見た目、口の中で溶けちゃう〜 ・玉子…玉子の笠をかぶった可愛らしい一品。 ・ホタテ煮 ・穴子 二代目が握ってくれる寿司には、すでに歴史の架け橋がかかっております。愛想がよく親しみのある二代目のお顔、その隣にはそっくりな職人が!こちら三代目。既に立派にカウンターにお立ちになっております。まだまだ仙台の横丁では、親しみのある雰囲気と独特なシャリにはありつけますね。 ―小判寿司022-222-0354宮城県仙台市青葉区一番町2-3-41 文化横丁https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4000197/