2015.03.08 昼 絶品のもりそば!藪蕎麦系列の最高峰の1つ。@吾妻橋 やぶそば そば 上野・浅草・日暮里 3000円〜4999円 ★★★★☆ 駒形橋薮そば。橋からはスカイツリーをのぞけ、アサヒビール本社の、、、のオブジェも見渡せる。草側から駒形橋を渡ると墨田区になるが、その入り口すぐの処に目的地があります。 ごめんなさい。冒頭は間違いです。この立地的に駒形橋かと思えば、実は吾妻橋なんです!住所が吾妻橋だからでしょうかね。本日は『吾妻橋薮そば』にお伺いさせていただきます。 藪蕎麦と言えば言わずと知れた江戸そばの三大系譜の1つ。ちょっと復習してみましょう。藪蕎麦御三家は、『かんだやぶそば』『並木橋薮蕎麦』『池之端薮蕎麦』の3つ。地理的には冒頭の駒形橋を挟んで並木薮蕎麦が目と鼻の先。 御三家の名に恥じず、堂々と行列を作っている並木橋薮蕎麦。一方、浅草方面から橋を渡ると閑静な住宅街の雰囲気。行列を避けるために11時50分に到着。10人ほどの待ちで結局40分ほどの待ち時間。ちょうど入れ替えのタイミングで入れなかったためで、行列店のうんざりする雰囲気はない。それほどゆっくり時間が流れるようなほっこりした空間である。 熱燗をとりあえず。蕎麦には日本酒と決まってる。「蕎麦前なくして蕎麦屋なし」。そうですよね、池波正太郎先生。 ・あい焼(1000円)ネギと鴨が皿半分づつ。脂ものってて、焼きすぎずで。ちょっとしたレア感。塩をつければお酒のアテとして優秀です。ネギも甘みがあって旨い。 ・天種(1000円)薮の濃い汁にはてんぷらがよく似合う。衣が吸った濃いめの汁が口の中で一気に風味を広げます。ちゃんと柚子の皮などと緩衝材が用意されてるのも憎い。 ・もりそば(小)(700円)二八蕎麦。二八らしい力強いコシとつるっとした喉越し。蕎麦にとって重要な要素を完全掌握。そして、藪らしい濃厚なつけ汁。薮同様江戸時代からのヒゲタの濃口醤油を出汁で割っているそう。つけすぎは辛いし、ちょろっとつけると物足りない。この絶妙なバランスを発見しようとやっきになってるうちになくなってしまいます。今回は残しておいた天種もあったし、最後まで美味しくいただけました。 最後は、蕎麦湯。鎚起銅器で提供いただく蕎麦湯は一生冷める気がしない。 店主の梅岡二郎氏は「かんだやぶそば」で17年間の修行を経て、1984年(昭和59年)の創業。現在薮の本家とされる神田のご出身。いわば本家の血筋といっていいでしょう。そして何より女将さんの笑顔がとても素敵。歴史の息吹だけではなく、今しか味わえない財産のお持ちのようです。 ―吾妻橋 やぶそば03-3625-1550東京都墨田区吾妻橋1-11-2https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13007981/