2015.01.26 昼 更科蕎麦の系譜。こだわりの外二そば。@手打きだ そば 銀座・新橋・有楽町 1000円〜2999円 ★★☆☆☆ 13時半過ぎ。銀座界隈を散策中。時間も時間なので通常混んでる店にでもと『煉瓦亭』を目指す。すんなり入ろうとした直前、濃紺の暖簾に達筆な字で『きだ』。その横には小さい字ながら布恒更科の文字。あの大森の名店『布恒更科』で修行してここ銀座で独立したそうです。 メニューは温かい蕎麦、冷たい蕎麦で一般的な天種は全ておさえてます。季節がら、牡蠣あたりを前面に押し出しております。 天種よりも特徴的なのが蕎麦。もり、生粉打ち、粗挽き、更科そば、変わりそば。迷った挙句、基本に忠実にもり蕎麦に海老天をつけていただきます。 「えび天もり」 1620円もりは外二。二八ではない。厳密にいうと100%にたいしては、約83%の蕎麦粉ということになります。外二の蕎麦は老舗の店に多い印象。この3%に矜持があるのでしょう。外二の蕎麦は、水切りがよく、心地いい喉越し。特筆すべきポイントはないものの丁寧に作られていて好印象です。 ちなみに、生粉そばが十割です。布恒更科でもおなじみですね。 つけ汁は濃厚。藪蕎麦のような江戸前の濃さです。そばの風味をすべて打ち消してしまう。反対に大根おろしや海老との相性の良さは感じます。個人的にはここまで濃いめのつけ汁はちょっと苦手です。 天種は小ぶりの海老天と二尾とししとう。小柄ながらもぷりっとしてらっしゃいます。 蕎麦湯は何故かぬるい。ぬるいお湯で茹でているのでしょうか。これは不思議です。半せいろの追加ができるのは嬉しい。冒頭の数種類のせいろを楽しむことができます。 ちなみに、『信州更科蕎麦処 布屋太兵衛』→『有楽町更科』→『布恒更科』→『きだ』という系譜のようです。 ―手打きだ東京都 中央区 銀座 3-5-16 島田ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13007714/