2014.11.07 夜 レトロ。建物、食器、会話すべてを懐かしみながらカレーをどうぞ。@銀座ブラン亭 カレー 銀座・新橋・有楽町 〜999円 ★★★☆☆ レトロ。直訳すると懐古趣味という意味ですが、建物、食器、小物、雰囲気、そして会話までもが、古きものを懐かしむという環境を与えてくれる、そんなお店です。 築50年ほどの建物の地下。カウンター数席のみの狭小店舗。店を始めたのは45年ほど前、先代が喫茶店からスタートさせたお店は、いつの日がカレー屋さんに表情を変えていったそうです。 喫茶店の時は、水っぽいシャバシャバなカレーを出していたそうですが、インド好きの叔母の影響もあり、北インド(ラダック)でカレーへの造形とスパイスの知識を身に着けたそうです。それが日本のカレーとミックスされ、今のような味に昇華したようです。 営業は平日はランチタイムのみですが、金曜のみ夜まで営業しており、そんな日にお邪魔させていただきました。ビールとママさんの話を愉しみながらカレーを待ちます。 カレーのメニューは、チキン、ポーク、ヤサイ、キーマ、豆。最大2種類まで選べる仕組みです。チキンとキーマ。これがおいらの鉄板です。 「カレーライス」 780円 ・チキンカレー玉ねぎのとろみとチキンのコクたっぷりの甘めな仕上がり。チリペッパー、コリアンダーホールを駆使して好みの味に仕上げます。ライムペーストも付け合せでいただきますが、爽快感のある味に変身しました。 ・キーマカレーあいびき使用のドライカレーは、玉ねぎやピーマンを使用。そして、主役の挽き肉を引き立てるスパイスが絶妙です。辛すぎるわけでもなく、ピリッと舌に心地いい上に、何より香りが豊かなカレーでございます。 ちなみに喫茶店時代のメニューをきくと、ホットコーラというのがあったんですって。ただの砂糖水ですね、それ。笑 激甘のアイスコーヒーも出していたそうで、この時代は甘いことが贅沢だったのですね。 甘さ重視の喫茶店が絶妙スパイスの辛さ重視に変化。この狭いお店の中でも、時代とともにドラマがあるようです。何やらノスタルジックな気持ちになってしまいました。 ―ブラン亭03-3571-0972東京都 中央区 銀座 7-2-17 南欧ビル B1https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13236241/